全国フードバンク推進協議会の監事となりました


フードバンクという,品質に問題がないのに売れ残りなどで破棄されてしまう余剰食材などを集めて生活困窮者などに分配する活動があります。
この活動は,限られた国家予算をどれだけ福祉に振り分けるかといった,どこかに振り向ければどこかが減るという関係ではなく,貧困の救済によって,廃棄コストも減るという,相互のメリットを考えた活動ですから,非常に将来性のある活動ではないかと思っています。
ただまあ,難しいこと云々よりも,私自身,子供たちにお菓子を買って帰ると大変喜びますが,それが全国の困窮する子供たちにも出来たら素敵だなと思うわけです。
もっとも,フードバンク活動は民間活動ですので,全国に点在するフードバンク間に横の繋がりがなく,情報共有や,アメリカなどでは進んでいるフードバンクを対象とした法整備(善意で寄付した食材に万一問題があっても責任を問わないことで,寄付を促進する)に向けた活動など全国的に取り組むべき課題については,全国組織がやはり必要です。
そんなわけで昨日,全国フードバンク推進協議会が発足致し,NHKなどで報道もされたようです。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151113/k10010304961000.html

縁ありまして,私が監事を拝命致しました。困った人を助ける民間活動のお手伝いというのは,まさに弁護士の本懐と思いますので,全力で取り組みたいと思います。